家づくりコラム

高性能住宅とは?一般住宅との違いは?高性能住宅の特徴とメリット・デメリットを解説!|愛京住宅総合サイト

高性能住宅とは?一般住宅との違いは?高性能住宅の特徴とメリット・デメリットを解説!

「高性能住宅」というワード、家づくりを考えている人は目にしたことありませんか?
高性能住宅を提供している建築会社は少なくありません。住宅を購入する際、一般的な住宅だけではなく、高性能住宅の特徴も知って検討することで、よりよい住まい選びができるでしょう。
本記事では高性能住宅の具体的な特徴やメリット・デメリットをまとめてご紹介します。

高性能住宅とは?


高性能住宅は、快適かつ省エネで暮らせるよう設計された家のことを指します。具体的には、「断熱性」「気密性」「耐震性」「耐久性」を兼ね備えた住宅のことを指します。しかし、各性能において明確な基準や定義が設けられていません。そのため、住宅会社ごとに独自の基準を設けているというのが実情です。

ここでは、「断熱性」「気密性」「耐震性」「耐久性」がそれぞれどのような意味なのか、解説していきます。

①断熱性

断熱性とは、室内と屋外の熱移動を遮断し、室内の温度を一定に保つ性能のことを言います。つまり、夏の暑さや冬の寒さが家の中に入りにくくする力です。住宅の断熱性能は壁や屋根、床などに高性能な断熱材を使用し、外気温に影響されにくい設計がされています。

UA値は家全体の断熱性能を示す指標です。これは、家の壁、屋根、窓、床などを通してどれだけ熱が逃げるかを数値で表したものです。が小さいほど、断熱性が優れていると言えます。

:
UA値が0.6 W/㎡Kの家は、UA値が0.8 W/㎡Kの家よりも断熱性能が高いとされています。寒い地域ほど、この数値が低いことが求められます。

②気密性

気密性とは、家の中の空気が外に漏れたり、外の空気が中に入ってくるのをどれだけ防げるかを表す性能のことです。つまり、家の中にどれくらい「隙間」があるかを示しています。気密性が高い家は、冷暖房の効率が良く、快適な生活を送ることができます。

  • C値は、家の隙間の合計面積を床面積で割った指標です。この数値が小さいほど、家の隙間が少なく、気密性が高いことを示します。

  • :
    C値が1.0 cm²/m²の家は、1平方メートルあたり1平方センチメートルの隙間しかないということです。C値が小さいほど、冷暖房の効率が良くなり、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

③耐震性

耐震性とは、地震が起こったときに家や建物がどれだけ揺れに耐えられるかを示す性能のことです。地震が多い日本では、家を建てる際に耐震性が非常に重要です。耐震性の高い家に住むことで、大地震が起きても家が倒壊したり、重大な損害を受けたりするリスクを減らせます。

耐震等級は、日本の建築基準法で定められた耐震性のランクです。
等級は1から3まであり、耐震等級1が最低基準で、大地震でも倒壊しないレベルを示します。耐震等級2は、主に学校や病院などの公共施設で採用される基準で、耐震等級1の1.25倍の強さがあります。耐震等級3は、警察署や消防署などの災害対策の拠点に求められるレベルで、最も高い耐震性能を持ち耐震等級1の1.5倍の強さがあります。

④耐久性

高性能住宅の耐久性とは、長い間、安心して住み続けられる家の性能のことです。耐久性が高い家は、時間が経っても劣化しにくく、メンテナンスが少ないので、長く住み続けることができます。また、地震や台風などの自然災害にも強く、家族の安全を守ります。

高性能住宅のメリット

高性能な家を建てると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

光熱費を抑えられる

断熱性が高いと、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持しやすくなります。気密性も高いため、外の騒音が入りにくく、静かな環境で快適に過ごせます。

快適な室内環境

室内の温度や湿度が一定に保たれるため、年間を通じて快適に過ごすことができます。高性能住宅では、冷暖房の効きが良く、部屋ごとの温度差が少ないため、どの部屋でも快適な温度を保てます。

災害に強い

地震や台風、豪雨など自然災害が多い日本では、災害に耐える住宅性能を高める取り組みが欠かせません。劣化しにくい構造で耐震性や耐風性を高めるための補強材の使用や、耐震等級を考慮した設計が行われていると、災害時の被害を最小限にできます。

高性能住宅のデメリット

以上見てきたように、高性能住宅には多くのメリットがあります。ここからは、高性能住宅のデメリットもご紹介します。

初期費用が高い

高性能住宅を建てるには、断熱材や高気密の窓、再生可能エネルギー設備などの高品質な材料や技術が必要です。そのため、通常の住宅に比べて建築費用が高くなる傾向があります。

シックハウス症候群

高性能住宅は、断熱性や気密性が高く、省エネで快適な住まいですが、気密性が高いため、建材から発せられた物質が住宅内にこもり、シックハウス症候群のリスクも高まる可能性があります。しかし、シックハウス症候群のリスクは、24時間換気で空気の循環を徹底すれば、大きく軽減できます。

高性能住宅は、断熱性や気密性が高いため、快適に過ごせます。また、耐震性も高いので、万一の地震の際も、倒壊などのリスクを抑えられるでしょう。
高性能住宅の特徴やメリット・デメリットなどを参考に、理想の家づくりをご検討いただければ幸いです。