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もう我慢しない二世帯住宅のカタチ!事前に話し合っておくことやメリット・デメリットなどをポイント解説!|愛京住宅総合サイト

もう我慢しない二世帯住宅のカタチ!事前に話し合っておくことやメリット・デメリットなどをポイント解説!


高齢化していく親世帯、働き盛り・子育て世代の子世帯にとって、将来のことを考えて【二世帯住宅(にせたいじゅうたく)】にするか一度でも検討された方は多いのではないでしょうか。
しかし、「二世帯住宅で親世帯(子世帯)と仲良くやっていけるか不安...」、「同居って良くない話をいっぱい聞く」といったマイナスなイメージが先行してしまい、なかなか踏み出せない方もいるでしょう。
近年、住宅業界において二世帯住宅の在り方は変化しています。時代の変化にともなった二世帯住宅の在り方に加えて、メリット・デメリット、事前に話し合うべきことなど各項目にわけてまとめましたので、是非参考にしてみてください。
 

1.二世帯住宅とは?


二世帯住宅(にせたいじゅうたく)は、親世帯と子世帯の二つの世帯が同じ建物に住むことを前提とした住宅のことです。この住宅形式は、日本において家族の絆を深めたり、介護や育児の負担を分担したりするために選ばれることが多いです。
ひとつの家でみんなが過ごすといった印象が強い二世帯住宅ですが、近年の二世帯住宅では、同居を前提としない「完全分離型」や、一部分だけを共有する「部分共有型」など、時代に合わせて変化しています。
そのため、各世帯の負担の最小限にした二世帯住宅の在り方を実現できます。

2.近年の二世帯住宅の在り方

 

■完全分離型

各世帯が完全に独立した生活を送ることができるよう、2つの玄関があり、それぞれから出入りすることができ、他にもキッチン、バスルームを完全に分ける生活するタイプです。
各々のプライバシーが確保され、距離が近いながらもお互いの生活に干渉しないスタイルです。



 

■部分共有型

玄関やリビングなど一部のスペースを共有にし、キッチンやバスルームは別々にすることで適度な距離を保てるタイプです。共有するスペースに特に決まりはないため、ご家庭の生活スタイルによって選択できます。

各々生活しつつも、共有スペースでの自然なコミュニケーションが生まれやすいスタイルです。

 

■完全共有型

プライベート室、寝室などを除いた玄関、キッチン、浴室などすべての共有スペースを一緒にするタイプです。お互いの生活距離が近く、家事・介護・育児など日々の生活のなかで自然に協力することができ、家族の一体感をえられるスタイルです。

 

3.二世帯住宅を考えるにあたって


違う世帯同士が一緒に暮らし始めるとなると、生活リズムや日々のルーティン、価値観など事前に話し合い理解しておかないと、日常ストレスの蓄積や些細なトラブルに発展しやすいです。そのため、二世帯住宅を避けがちになる方や近場で住みあうことで落ち着く方も多いでしょう。
下記項目では、二世帯住宅を検討するにあたって、どのようなポイントを踏まえたうえで進めていったら良いのか簡単にご紹介していきます。

核家族世帯と比べてどんなメリット・デメリット


①夫婦のみの世帯
②夫婦と未婚の子のみの世帯
③ひとり親と未婚の子のみの世帯

上記、①~③が一般的に核家族世帯といわれる構造になります。
核家族世帯は、現在の日本で最も多い家族構成と言われています。
では、核家族世帯と比べて、親と子の二世帯で暮らすことには、
一体どのようなメリット・デメリットがあるかご紹介していこうと思います。


【メリット】


◎育児・介護のサポートが充実

働き方改革や女性の社会進出、産休・育休制度の充実など大きな社会変化のなかで、近年では子どものいる子世帯でも、日中家を空けているといったことは少なくありません。
「仕事中に学校から電話があって、急に子どもを迎えに行かないといけなくなった…」、そのような緊急時にも親世帯になら安心して任せることができます。
また、逆も然りでどんどん年を重ねていく親世帯にとって、少しの買い物や介護のサポートなど子世帯の存在が必要不可欠になってきます。
お互いが安心してサポートをお願いできる、二世帯住宅の最大のメリットだといえます。


◎金銭面の負担を軽減

通常の一戸建てを建てるときよりも建築コストは割高になりますが、
2軒分を建てる場合の建築コストや、賃貸でそれぞれに家賃を払って住むことに比べると、建築コストも家賃も二世帯住宅のほうが安く済み、金銭面での負担も軽減できます。
さらに、メーターを1つにまとめると水道光熱費などの毎月にかかる固定支出費用を節約することができます。



【デメリット】


△建築費用が高くなる

二世帯住宅となると、通常の一戸建てよりも部屋数が多かったり、各世帯に合わせた設計が必要だったりと建築コストが割高になる傾向があります。


△生活習慣・価値観の違いがある

違う世帯同士が、同じ建物内で生活するにあたって生活習慣や価値観の違いは避けられないものになるでしょう。時には、それが日常のトラブルになることもありますので、予めお互いに話し合い、理解しあう必要があります。


事前に話し合っておくべきポイント

 

金銭面の負担割合:
住宅ローンの支払い形態、毎月の固定支出費用の負担割合など、事前にしっかり話し合っておく必要があります。金銭面は少しデリケートな問題になりますので、お互いが納得の上に話を進めていく必要があります。


今後の権利・相続関係:
何らかの事情で、親世帯・子世帯が二世帯住宅から離れる場合、その権利や相続関係など事前にしっかり話し合っておく必要があります。金銭面と同じでデリケートな部分になりますので、お互いが納得の上に話を進めていきましょう。
 


  • 共有スペースの割合:
    共有スペースをどの程度設けるかを決めることが重要です。リビングやダイニングを共有する場合、広さや使い方、掃除分担箇所など話し合う必要があるでしょう。


    将来の変化に対応:
    親世帯が年を取ったときのことを考慮し、バリアフリー設計や安全な動線を確保したり、将来的な家族構成や生活スタイルの変化にともなった部屋設計にすることで長く住み続けることができます。

  • まとめ

    いかがでしたでしょうか。
    従来の二世帯住宅=同居といったイメージを覆す「完全分離型」など、二世帯住宅の在り方も年々変化しています。
    各世帯において、必要なポイントも異なってくるので事前にしっかりとコミュニケーションをとっておくのが大切です。特に、金銭面や相続関係など、そういった少しデリケートな問題が同じ家の中で話しやすいことも二世帯住宅の大きな特徴だといえます。
    事前に各世帯が理想とする住まいのカタチについて共有しあうことで、日常のストレスを減らした快適にお住まいを実現できます。
    是非参考にしてみてください!