家づくりコラム

一戸建て住宅の防犯対策10選!家族を守る基本ガイド♪分かりやすく解説します!|愛京住宅総合サイト

一戸建て住宅の防犯対策10選!家族を守る基本ガイド♪分かりやすく解説します!

一戸建て住宅はプライバシーの確保と広いスペースが魅力ですが、防犯対策も重要です。

対策の知識を身に着けることで、空き巣に狙われにくくし、安全で快適な戸建ライフを過ごせます。

このコラムでは、一戸建てにおける効果的な防犯対策を紹介し、安心して暮らせる住環境を実現するための方法を探ります。

1.侵入窃盗で1番狙われているのはズバリ「一戸建て」

警視庁の「住まいる防犯110番」※1に掲載されている侵入窃盗データを見ると、「一戸建て」が30.5%と最も多くなっています。
※1:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/top.html

また、侵入認知件数は平成15年から令和4年まで減少傾向にありましたが、令和5年には前年比+11.3%と増加しています。

侵入窃盗の手口としては、空き巣が最も多く、約25%を占めています。



これらから分かるように、特に一戸建てにお住まいの方は、マンションや事務所などに比べて最も狙われやすく、尚且つ犯罪が増加傾向にあるため、防犯対策の知識を身に着けるべきだといえます。

家族全員が安心して暮らせるよう、一戸建て住宅の防犯性を大幅に向上させる知識を紹介していきます。

2.狙われやすい家の特徴を知ったうえで対策を講じよう!

「泥棒が好む侵入しやすい家とは?」を知ることで、効果的な対策をとることができます。

狙われやすい家の特徴を下記まとめてみました。

①留守の時間が多く、外出時間が規則的な家

昼間や夜間に誰もいない時間が長い家は、侵入されやすいです。

特に長期の旅行中や家族全員が外出している間など、家が無人になる時間帯が多いと泥棒に狙われやすくなります。



また、毎日の行動が規則的で、通勤時間や通学時間が同じだと、留守の時間が明確なため、狙われやすくなります。
 

②防犯設備が不十分な家

防犯カメラやセンサーライト、アラームシステムなどの防犯設備がない、または設置されていても効果的に作動していない家も狙われやすいです。



これらの設備があることで、泥棒は見つかるリスクを感じ、侵入を避けることが多いです。
 

③住宅周辺が暗い家

夜間に周囲が暗い家や、街灯が少なく影になる部分が多い家も狙われやすいです。

泥棒は暗闇を利用して侵入するため、照明が不十分な場所を選びやすいです。

④障害物が多く、死角の多い家

庭木が多くあったり、カーポートがついていたりすると、2階への足場として利用されてしまったり、死角が増えたりするため、泥棒が隠れやすい環境になってしまいます。

外部に物置を設置している家も、死角を増やしてしまうため、注意が必要です。

3.これらを踏まえて侵入されにくい家づくりをしよう!

~玄関編~

・防犯カメラやモニタ付きインターホンを設置する
 

防犯カメラの設置は、犯罪者に対する抑止力となります。

犯罪者はカメラの存在を認識すると、記録される可能性を考慮して犯行を断念することが多いです。

現在の防犯カメラシステムでは、スマートフォンやコンピュータを使用して遠隔地からリアルタイムで監視することも可能です。

これにより、常に家の安全を確認することができる点もメリットであると言えます。



そして、侵入する前に家に人がいないかを確認するために、一度インターホンを押す場合もあるようです。

最新のモニター付きインターホンは、外出先でも訪問者の確認や通話が可能なため、留守中でも家のセキュリティを管理しやすくなります。


 

・玄関の入口は死角のないように

玄関はできるだけ道路から見通しの良い位置に配置することが推奨されます。

これにより、不審者が玄関付近での不正行為を試みる際に、外部から見えやすくなるため、侵入を防ぐ効果があります。



データによると、最も多い侵入口は窓ですが、2番目に多いのが玄関です。

玄関の防犯対策をすることは、非常に重要であることが分かるでしょう。

 

・人感センサー付きライトを設置する

人感センサー付きライトは、動きを感知したときに自動で点灯します。

これにより、不審者が近づいた際にライトが点灯し、驚かせたり注意を引いたり、犯罪行為を抑止する効果があります。



また、侵入者がライトに照らされることで、暗がりでの隠密行動が難しくなるため、侵入の抑止につながります。

現在の多くの人感センサー付きライトは、設定次第で感知範囲を広くすることが可能です。

これにより、敷地内のさまざまな場所をカバーでき、不審者の動きを捉える機会が増えます​。

 

・ピッキングしにくいと言われるディンプルキーを採用

ディンプルキーは、ピッキングやバンピングなどの不正解錠手段に対して高い耐性を持っています。

通常のピンタンブラー錠に比べて複雑な構造をしているため、解錠が困難であり、防犯性能が高いです。

そして、特殊な機械でなければ複製することが難しいため、不正なキーの複製を防ぐことができます。



これにより、キーを紛失した場合でも、鍵の交換を余儀なくされることが少なく、セキュリティを維持しやすくなります。

また、ドアには複数のロックを設置することで防犯性能を高めることができます。開けにくく、時間がかかりそうな場合は断念してしまう傾向にあるからです。

 

②~窓編~

・強化ガラスの採用

通常のガラスに比べて強化ガラスや複層ガラスは割れにくく、侵入者が窓を破って侵入するのを防ぐのに有効です。

特に、窓を破壊する音も大きいため、侵入者をためらわせる効果もあります。



窓に防犯格子を設置することは、物理的な侵入を防ぐ有効な手段です。

特に一階の窓やベランダに面した窓には格子を取り付けることで、窓からの侵入をさらに困難にします。

 

・むやみに窓を増やさない

窓の数が多いと、それだけ侵入しやすい場所が増えます。

特に、地面に近い場所に多くの窓がある場合、窓からの侵入のリスクが高まります。

窓を適切な数に制限することで、侵入可能なポイントを減らし、住宅のセキュリティを向上させることができます。



警視庁「住まいる防犯110番」※2によると、2023年侵入窃盗の侵入口として最も多いのは窓です。
※2:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/top.html

窓が多いと開放感があり採光が良好になるなどのメリットがありますが、その分、周囲から中の様子が分かりやすくなることにもつながり、デメリットもあることを考慮しましょう。

 

・面格子を採用する

窓に防犯格子を設置することは、物理的な侵入を防ぐ有効な手段です。

特に一階の窓やベランダに面した窓には格子を取り付けることで、窓からの侵入をさらに困難にします。



また、外から見える面格子は、侵入者に対する強い抑止力となります。

犯罪者は侵入の手間やリスクが高まると感じ、ターゲットにするのを避ける傾向があります。

そして、面格子は通常、金属製で非常に頑丈に作られているため、破壊するのに時間がかかり、音も出るため、不審者にとってはリスクが高くなります。

 

・補助鍵は必ずかける

補助鍵を取り付けることで、窓を強制的に開けることが難しくなり、不法侵入を防ぐことができます。

侵入方法としては、窓を割って入る場合もありますが、バールを使用して無理やり入ってくるケースもあります。

その場合、補助鍵をかけていれば、こじ開けることができなくなります。



そして、通常の窓錠と併用することで、二重の施錠が可能となり、安全性が高まります。

不正侵入者が一つの鍵を外したとしても、補助鍵があることで時間がかかり、その間に発見される可能性が高まります。

 

③~その他〜

・なるべく不規則な生活をする

規則的な生活をしていると、外出や帰宅の時間が一定であるため、犯罪者にとってそのパターンを観察しやすくなります。

これにより、家が無人になる時間帯を狙って侵入する計画を立てることが容易になります。



通勤時間や通学時間を変えることは難しいですが、外出する時間を毎日少しずつ変えるなどして、規則的な生活を避けることが有効です。

これにより、犯罪者がパターンを把握するのを難しくします。

 

・近所づきあいをしておく

近隣住民との良好な関係を築くことで、日常的にお互いの家を気にかける「相互監視」の体制が強化されます。

不審な人物や異変をすぐに察知することができるため、防犯効果が高まります。

ご近所づきあいを通じて、地域で発生した事件や不審な出来事に関する情報を迅速に共有でき、個々の家庭で取るべき防犯対策を迅速に講じることが可能になります。



近隣住民が協力することで、地域ぐるみで防犯パトロールや見守り活動を行うことができ、犯罪抑止につながります。

また、自治体や警察と連携して地域の防犯力を高める取り組みも行いやすくなります。

 

・郵便物の回収を疎かにしない

防犯対策として郵便物を溜め込まないことは重要です。

郵便物が長期間受け取られずに溜まっていると、不在が続いていることを示すサインとなり、侵入窃盗のリスクが高まります。

郵便物が溜まることのないよう、こまめに郵便受けを確認する習慣をつけることも大切です。

これにより、不在だと勘違いされ侵入されるリスクを減らすことができます​。



長期間家を留守にする場合は、郵便局に一時的に郵便物の配達を停止するよう依頼することが可能なため、実際に長期間外出する場合は、対策してみてください。

 

・ワンちゃんを飼う

犬は見知らぬ人に対して吠えることが多いため、侵入者に対する抑止力となります。

不審者は犬の吠える音を聞くことで、家に侵入するリスクを感じ、犯行を思いとどまる可能性が高まります。

犬は人間よりも感覚が鋭く、侵入者が接近した際にいち早く気づくことができます。



特に夜間など、人間が気づきにくい時間帯でも犬の反応によって侵入を察知することができます。

犬は防犯だけでなく、家庭でのペットとしても愛される存在です。家族の一員として生活に喜びをもたらすと同時に、家を守る役割も果たします。

いかがでしたか。

警視庁によれば、侵入窃盗で最も多いのは、一戸建て、侵入口で最も多いのは窓でした。

狙われやすかったり、犯罪の傾向を知っていたりすることで、効果的な対策を講じることができます。

そして、引き違い窓に基本的に取り付けられている補助鍵は意外と知られておらず、侵入窃盗を防ぐのに非常に効果的です。

ご自宅の窓の下の方にあることが多いため、是非探してみてください。

安心して過ごせる快適な戸建ライフの実現のため、参考になれば嬉しいです。