家づくりコラム

「下がり天井」って何?下がり天井のメリット・デメリットを解説!|愛京住宅総合サイト

「下がり天井」って何?下がり天井のメリット・デメリットを解説!

「家をオシャレにしたい」という人の中に「下がり天井」を検討している方は多いのではないでしょうか。
今回は、下がり天井のメリットや注意すべきポイントについて詳しく解説します。下がり天井について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

下がり天井とは?


下り天井(さがりてんじょう)とは、天井の一部が他の部分よりも低くなっている箇所のことを指し、キッチンやリビングなどでよく利用されています。マンションでは梁やパイプスペースなどを隠すために機能的な目的で設置されますが、戸建住宅の場合は、デザイン的な役割として設置されるケースが多いでしょう。
一般的な天井高(約2.4〜2.5メートル)の部屋では、下り天井部分を10〜30cm程度下げることが多いです。

下がり天井のメリット


  • 空間の区切りを作りやすい

    下り天井は、広い空間を視覚的に分ける効果があり、用途ごとのスペースを作りやすくします。リビングとダイニングが一続きになっている部屋などで、ダイニングの天井部分に下り天井を設けると、そのエリアが独立したスペースとして認識されやすくなります。これにより、空間の使い方にメリハリが生まれます。

  • デザイン性の向上
    下り天井は、空間に高さの変化を与えることで、視覚的なアクセントを作り出します。特に広くて平坦な空間においては、天井の高さを変えることで、空間に奥行きや立体感を加え、部屋全体が単調にならないように工夫できます。また、下がり天井に間接照明を組み込むのも人気があり、微妙な陰影をつけるなど好みに応じて空間をデザインできます。

    配管等を隠せる
    下り天井は、配線や空調ダクトを隠すのにも適しています。通常の天井では露出する配線や設備を、下り天井の中に収納することで、部屋全体がすっきりとした印象になります。

下がり天井のデメリット


天井が低く感じられる

下り天井は、天井の一部を低くするため、部屋全体が狭く感じられる場合があります。特に元々天井高が低い部屋では、下り天井を設けることで圧迫感が生じる可能性があります。そのため、部屋の広さや天井高を十分に考慮しないと、居住空間が窮屈に感じられるかもしれません。

 コストが増加する可能性
下り天井を設けるには、通常の天井施工に比べて手間がかかるため、工事費用が増加することがあります。特に複雑なデザインや高品質な素材を使用する場合、さらにコストがかさむことが考えられます。また、間接照明や配線を追加する場合も、これに伴う費用が発生します。

メンテナンスが難しくなることがある
下り天井は配線や空調設備を隠すのに便利ですが、その分、メンテナンスが難しくなることがあります。例えば、照明の交換や配線の修理が必要な場合、天井の一部をくりぬく必要があり、通常の天井よりも手間がかかることがあるでしょう。

設計に制約が生じる
下り天井を設けることで、部屋のデザインや家具の配置に制約が生じることがあります。例えば、天井の高さが異なるために、背の高い家具が置けなくなったり、照明器具の選択肢が限られたりする場合があります。また、下り天井の位置によっては、部屋全体のバランスが崩れ、デザインに悪影響を与えることもあります。

下がり天井を選ぶ時のポイント


1.
天井の高さと部屋の広さを考慮する
最初に検討すべきは、部屋の天井高と広さです。天井がもともと低い部屋に下り天井を設けると、空間が圧迫感を感じさせる可能性があります。逆に、天井が高く広い部屋では、下り天井を取り入れることで空間にメリハリをつけ、より居心地の良い空間を作り出すことができます。部屋全体のバランスを考えながら、高さを調整することが重要です。

2. 空間の用途に合わせたデザインを選ぶ
部屋の用途に応じて、下り天井のデザインを選ぶことも重要です。例えば、リビングルームではリラックスできる雰囲気を作り出すために、柔らかい間接照明を組み込んだデザインが適しているでしょう。一方、ダイニングルームでは、食事を楽しむ空間として少しフォーマルなデザインを選ぶことで、特別感を演出することができます。

3. 照明との組み合わせを検討する
下り天井を導入する際は、照明の配置も考慮する必要があります。間接照明を組み合わせることで、下り天井がデザインの一部として活きるだけでなく、空間全体が柔らかい光に包まれるため、居心地が良くなります。また、スポットライトやペンダントライトを取り入れることで、特定のエリアを強調することも可能です。

4. 素材と仕上げに注意する
下り天井に使用する素材や仕上げの選択も重要です。木材を使ったナチュラルな仕上げは温かみのある空間を作り出しますし、金属やガラスを使った仕上げはモダンで洗練された印象を与えます。部屋のインテリアに合わせて、素材や仕上げを選ぶことで、空間全体に統一感が生まれます。

5. 予算とコストパフォーマンスを考慮する
下り天井を設けるには通常の天井施工に比べてコストがかかることがあります。デザインや素材、照明の組み込みなどにより、費用が大きく変わるため、予算をしっかりと設定し、それに見合ったデザインを選ぶことが大切です。また、長期的なメンテナンス費用も考慮に入れて、コストパフォーマンスの良い選択をすることが求められます。

6. メンテナンスのしやすさを確認する
下り天井の内部には、配線や空調ダクトを隠す場合があります。そのため、後々のメンテナンスがしやすい設計になっているかを確認しておくことが重要です。例えば、照明の交換や配線の修理が必要になった際に、簡単にアクセスできるような設計が望ましいです。
 

まとめ

下り天井は、デザイン性が高く、空間がオシャレになります。しかし、下り天井を採用するにはコストやメンテナンスの手間など、いくつかのデメリットも伴います。これらのメリットとデメリットを理解した上で、自分の住まいや目的に合った下り天井を検討すると良いでしょう。下り天井をうまく取り入れることで、居心地の良い、かつスタイリッシュな空間を実現できるはずです。