土地に関する基礎知識(用途地域編)|愛京住宅総合サイト
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家や土地の購入を検討している際に、よく目にする「用途地域」。用途地域は、その地域にどんな建物を建てられるのかを定めています。13地域もあり、違いについて分かりにくいという人も多いのでは?
本記事では、用途地域についてわかりやすく解説していますので、物件探しの参考にしてください。
用途地域とは?
用途地域(ようとちいき)は、都市計画で定められた、土地の使い方に関するルールのことです。これによって、住宅や商業施設、工場などがどこに建てられるかが決まります。簡単に言えば、地域ごとに建物の種類や用途を制限して、住みやすい環境を作るための制度です。以下は、用途地域の基本的な種類とそれぞれの概要です。
用途地域の種類
用途地域は、大きく「住居系」「商業系」「工業系」の3つのカテゴリーに分けられます。
1. 住居系用途地域
第一種低層住居専用地域
主に一戸建ての住宅が建てられる地域。静かで落ち着いた環境です。
第二種低層住居専用地域
一戸建て住宅に加え、小さなお店や事務所も建てられます。
第一種中高層住居専用地域
中高層のマンションなどが建てられる地域。3〜5階建てくらいの建物が多いです。
第二種中高層住居専用地域
中高層のマンションやアパートに加え、小さな商業施設も建てられます。
第一種住居地域
住宅地に加え、小規模な商業施設や事務所も建てられます。
第二種住居地域
より広い範囲で商業施設や事務所が建てられる地域です。
準住居地域
住宅と商業施設が混在し、幹線道路沿いのサービス施設も設置できます。
2. 商業系用途地域
- 近隣商業地域
地域住民のためのお店や事務所が集まる地域です。住宅も一緒に建てられます。
商業地域
大規模な商業施設やオフィスビルが立ち並び、都市の商業中心地となる地域です。
3. 工業系用途地域
準工業地域
軽工業や小規模な工場が中心の地域で、住宅や商業施設も建設可能です。
工業地域
大きな工場が建てられる地域で、住宅地としての利用は制限されています。
工業専用地域
工業専用の地域で、住宅や商業施設の建設は基本的に認められていません。
4. その他の地域
市街化調整区域
都市の無秩序な拡大を防ぐために設定される地域で、原則として新たな開発が厳しく制限されます。
用途地域の効果
1.住みやすい環境を守る
住宅地には騒音の少ない環境を保ち、住む人が快適に過ごせるようにします。用途地域を設定することで、都市全体の土地利用が計画的に行われ、無秩序な開発を防ぎます。
2.商業活動の促進
商業地域では、たくさんのお店や会社が立ち並ぶことで買い物や仕事が便利になります。適切な場所に商業施設を配置することで、効率的な経済活動が可能になります。
3.工場の立地を管理
工業地域では、工場が集まることで効率的な生産活動が可能になり、住宅地とは分けることで環境問題も軽減します。
まとめ
用途地域は、土地の使い方を計画的に決めることで、都市の健全な発展と住みやすい環境を実現するための重要な仕組みです。これを理解することで、自分の住んでいる場所や働いている地域の特性や規制について知ることができます。